Boxing
*この試合は中止になりました
2010年12月5日(日)韓国 ソウル市
WBAフェザー級タイトルマッチ 10回戦
王者 チェ・ヒョンミ(韓国)
VS
挑戦者 ラムドゥアン・サイカム(タイ)
先日、2戦2敗の無名中国人選手をWBCバンタム級王者ウサナコーン・ゴーギアットジム選手(タイ)への挑戦者として認定したWBCさんのいいかげんな動きをお伝えしたばかりですが、今度はWBAさんがそれと歩調を合わせるように同じようなタイトルマッチを認定しました。
WBAフェザー級タイトルマッチの挑戦者として2戦2敗2KO負けの未勝利タイ人選手を認定したのです。
WBAさんは今年の春に女子ボクシングの世界タイトルマッチのルールを変更して、新たにクワリファイド・ボクサー(有資格ボクサー)というカテゴリーを設定、「タイトル挑戦者はこの中から選ぶ」ということにしたのですが、このタイ人選手は当然ながらクワリファイド・ボクサーではありません。
そういえば、同じ日に日本で多田悦子選手のWBA王座に挑戦するタイ人選手もクワリファイド・ボクサーではありませんね。やってることがテキトー過ぎます。
WBCやWBAが参入しない頃の方がアジアの女子ボクシングはもう少し健全だったと思います。
この二団体が手を出してくる以前も変な判定などはありましたが、今のように暫定王者が量産されることはなかったし、頭突きで世界王者が生まれることも無かったし、ここまで無名の選手が世界挑戦することもありませんでした。
チェ・ヒョンミ(韓国)4戦3勝1分
ラムドゥアン・サイカム(タイ)2戦0勝2敗
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コメント
こういう残念な話はタイ絡みが多いような
気のせい?
いやあ関係あるかもしれませんよ。
タイのボクシング大会は入場無料が普通で、経費は全部スポンサーもちだとか。日本で言えば花火大会か村祭りみたいなものらしいです。プロとしての誇りとか、スポーツとしての厳格さとは遠い世界なんでしょうね。
国技としての誇りをかけているムエタイとはぜんぜん違うのではないでしょうか。
興行形態が異なるのはタイだけじゃないですね。プロであるのにボクシングだけで食べていけないという日本の状況がおかしいのでは?選手が自分でチケットを売り歩かないと手取り収入にならない日本は十分おかしいと思います。
価値観は国それぞれによってかなり違うので一方的な決め付けは嫌ですね。
女子ボクシングについてはアジア圏全体で層が薄いという状況が根本にあると思います。(インドネシアは女子はないし)タイも、日本も含めて。その中で興行的に遠く(欧州や米州大陸)から選手を呼べないプロモーターの実情が安易なマッチメイクを作っているのだと思います。いくらファンが求めても現実問題として利益の出せない興行ではプロモーターが組めないですから。(ファンの目線は理解しますけどね)
それにしてもこのタイトルマッチのマッチメイクはひどいと思いますけど。あとタイでやってる実績のない中国人相手のタイトルマッチ。中にはいい選手もいたりはしますけどねえ…近隣で相手探すのが困難とはいえ…
あとOPBFのランキングも(男子も含めて)かなり恣意的な感があるように見受けられるので強さの指標としては参考程度にしかならないですね。(参考にもならないものもありますから)
ちなみにムエタイ選手も給与のもらい方は国際式の選手とかわらないんですけど…
誇りのあるはずのムエタイも最近の選手の安全運転過ぎる試合運びは批判されています。(あれはボクシングよりひどい)単純に対比させられません。
本当にこのタイトルマッチはヒドいですよね。
タイだけじゃなくて最近は韓国でもボクシングは入場無料のイベントになってますから、ファン不在のいいかげんなものになっちゃうんでしょうね。
日本の現状もあんまりいいもんじゃありませんけど、幸いなことにまだそこまで落ちてはいません。
これ以上落ちないように日本のボクシングファンはファン目線で言うべきことを言うのが大事かなと。業界の人は営業努力するしかないです。
プロでも食べていけないのはミュージシャンでも役者でも当たり前であって特に問題ではないでしょう。
好きなことをやって、わずかでもお金が手に入って、うまくいけば一発当てることも出来て、というのはどんなプロでも同じです。
ファンに支持された人が勝つ世界なんです。それは健全なことですよ。