Boxing
2013年3月3日(日)東京 後楽園ホール
G-Legend 5
本日後楽園ホールでおこなわれた10回戦、6回戦、4回戦の結果をお伝えします。各試合とも詳細は後日改めて掲載の予定です。
WBA世界ミニマム級タイトルマッチ 10回戦
○王者 多田悦子(フュチュール)
判定 3-0
×挑戦者 黒木優子(YuKO)
ユナニマスデシジョンで多田悦子選手が勝利しWBAミニマム級王座の9回めの防衛に成功。
(99-91、98-92、98-92)
挑戦者の黒木選手は若さを武器に激しく攻め込み中盤ではポイントを奪いましたが、試合全体を通しての主導権は王者多田悦子選手がしっかりと掌握。スピード、パワー、タイミング、試合運びのすべてで安定し、説得力ある防衛戦。「多田悦子強し」をますます印象づけた一戦。
WBC世界ライトフライ級王座決定戦 10回戦
×柴田直子(ワールドスポーツ)
判定 1-2
○イベス・サモラ(メキシコ)
スプリットデシジョンでイベス・サモラ選手が勝利しWBCライトフライ級新王者となりました。
(94-96、96-94、94-96)
柴田直子選手は的確なワンツーと鋭いカウンターでしばしば対戦者の顔面を弾いて良い場面を作ります。しかし、イベス・サモラ選手は無尽蔵とも思えるスタミナと前進力で大量のパンチの雨を降らせながら10ラウンドを疾走。僅差の勝負を強引に押し切って世界タイトルを掴みました。
WBC世界アトム級タイトルマッチ 10回戦
○王者 小関桃(青木)
判定 3-0
×挑戦者 マリア・キュカ・ヒメネス(メキシコ)
ユナニマスデシジョンで小関桃選手が勝利しWBCアトム級王座の10回めの防衛に成功。
(100-90、100-90、100-90)
チャレンジャーのマリア・キュカ・ヒメネス選手には世界タイトルに手をかける実力は見られず、ひたすらタフなだけの印象。ミスマッチでした。
ミニフライ級 6回戦
×花形冴美(花形)青
判定 0-3
○池原シーサー久美子(フュチュール)赤
ユナニマスデシジョンで池原シーサー久美子選手が勝利。
直線的に攻める花形冴美選手の動きに冷静に対処した池原久美子選手が適打を重ねて勝利。
ライトフライ級 6回戦
○江畑佳代子(ワタナベ)
TKO 第5ラウンド
×ヨクファー・シットクルシン(タイ)
TKOで江畑佳代子選手が勝利。
ヨクファー・シットクルシン選手はタイからやってくる選手としては上等なボクシングを見せましたが、江畑佳代子選手の敵ではなく、5回に打ち込まれたところでレフリーストップ。
スーパーフライ級 4回戦
○大石久美(ワタナベ)
TKO 第1ラウンド
×石田しほり(アルファ)
TKOで大石久美選手が勝利。
大石久美選手のパンチで大きく顔が上を向いてしまった石田しほり選手。レフリーがこの一発で試合を止めてTKOをコールしました。
本日の結果、各選手の戦績は以下のようになります。
多田悦子 ただえつこ(フュチュール)14戦12勝2分2KO
黒木優子 くろきゆうこ(YuKO)12戦9勝3敗5KO
柴田直子 しばたなおこ(ワールドスポーツ)12戦9勝3敗3KO
イベス・サモラ(メキシコ)22戦17勝5敗7KO
小関桃 こせきもも(青木)18戦15勝2敗1分3KO
マリア・キュカ・ヒメネス(メキシコ)15戦9勝6敗
花形冴美 はながたさえみ(花形)12戦7勝4敗1分3KO
池原シーサー久美子 いけはらしーさーくみこ(フュチュール)4戦3勝1敗2KO
江畑佳代子 えばたかよこ(ワタナベ)10戦6勝4敗4KO
ヨクファー・シットクルシン(タイ)
大石久美 おおいしくみ(ワタナベ)2戦1勝1敗
石田しほり いしだしほり(アルファ)1戦1敗
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コメント
残念だが国歌で負けた気がする。メキシコ国歌の独唱はかっこ良すぎだ!!
同意。勝負はセレモニーから始まっている。日本を勝たせたいなら下手な歌手には歌わせるな、と言いたい。
本当に、あれならヴォーカル無しの演奏CDのほうがいいですよね。試合前に国歌で完敗ではこれから戦う選手が気の毒。
ボクシングだけじゃなくてサッカーなどでも頻繁にこういうことが見られますけど、これが日本のスポーツ界の甘さだと思います。
セレモニーでさえも自国有利に持って行かないとホームの意味がないですからね。