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『ノー・ロープ・ボクシング』BKBは新時代のボクシングになれるか? レイラ・マッカーター VS ディアナ・プラザック BKBタイトルマッチ動画 ボクシング女子

 Boxing

2015年4月4日(土) アメリカ ラスベガス ホテル・マンダレイ・ベイ

BKBライト級王座決定戦 2分7回戦
レイラ・マッカーター(アメリカ)
VS
ディアナ・プラザック(オーストラリア)

 昨年、アメリカで新しいボクシング団体が生まれました。その名はビッグ・ノックアウト・ボクシング (Big Knockout Boxing)、略称BKBです。

 しかし、この団体、いろいろと既存のボクシングとは違います。

 まず、リングが直径5.2mの円形。コーナーがないので、柱もなくて、ロープもない。そのかわり、リングアウトするとダウン扱いで減点。

 男子も女子も1ラウンドが2分、通常5回戦、タイトルマッチでも7回戦。

 判定基準、その他はふつうのボクシングと同じ。

 と、文字で書いてもピンと来ないと思いますので、動画をご覧ください。

レイラ・マッカーター VS ディアナ・プラザック ラウンド7

 いかがでしょうか?コーナーポストもロープもなく、さらに、リングがスリ鉢状に低くなっているので、お客さんからは見やすいですね。

 後楽園ホールのリング(一辺が5.5m)に比べても、リングスペース(オレンジ色の円形ライトの内側)はかなり狭くなっています。

 円形のリングはキック系のワールド・コンバット・リーグ(World Combat League) WCLという前例があり、最近もザ・サークル(The Circle) が円形リングを使っていますが、いずれもかなり広さはあり、BKBのリングの狭さは際立っています。これは「距離を使わずに近くで戦え」という主催者さんの意思表示ですね。

 試合時間が短いのも「スタミナを温存しないで戦え」という意味でしょう。

 さて、その新団体の第2回大会に女子選手として初めて登場したのが、地元ラスベガスのスターで卓抜したテクニシャンのレイラ・マッカーター選手と、オーストラリアが生んだ豪腕ディアナ・プラザック選手。かなり気合いの入ったビッグカードでした。

BKBライト級王座決定戦 2分7回戦
○レイラ・マッカーター(アメリカ)
TKO 第7ラウンド 1分50秒
×ディアナ・プラザック(オーストラリア)
レイラ・マッカーター選手が7回TKOで勝利。
BKBライト級王座を獲得。
(ディアナ・プラザック選手は7回にダウン1)

 試合は狭いリングでも足を使って自由に動けるマッカーター選手がプラザック選手の豪打をかいくぐり、終盤にコンビネーションで追いつめてダウンを奪うという劇的な内容で、この日の一番の盛り上がりとなったそうです。

 しかし「狭いリングで短期決戦ならKOが増える」と考えた主催者さんの思惑とは違って、この日の9試合のうちKO/TKOは計3試合。ふつうのボクシングの大会と変わらないKO率でした。

 でも、KO率は別にして、リングが見やすいのと、時間が短く、最長の7ラウンド判定まで行っても20分以内で試合が終わるのはお客さんにはいい要素かもしれません。

 BKBは昨年8月に旗揚げ戦、今年は4月と6月に興行を打って、そろそろ第4回大会が発表される時期ですが、どんな選手が出るのか楽しみです。

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