観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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恩知らずの国はどうして出来るの?

MRT
 この写真を見てください(クリックで拡大します)。バンコクの地下鉄の駅の目立つところにに必ず掲げてあるプレートです。タイ語と日本語と英語で日本の援助のことをしっかり書いてますね。

 スタジアムの正式名称が『タイ・ジャパニーズ・スタジアム』、スポーツセンターが『バンコクユースセンター(タイ・ジャパン)』というようにタイは日本の援助の結果をハッキリと示してくれる国です。

 こういうことがあると「役に立ててよかった」という気持ちになりますが、世界には日本からたくさんの援助を受けながら、それを「知らない」「聞いたこともない」と言う人たちもいます。

thai_japanese_bridge
タイの高速道路橋

 ちょっと、身近なことに置き換えて考えてみましょう。

 あなたが会社の社長さんで、格闘技のイベントのスポンサーになったとします。たくさんのおカネを出しました。だけど、その当日に会場に行って選手や関係者とすれ違っても誰もお礼を言いません。

 「恩知らずな奴らだなあ」と思いながら会場を見回したらその理由がわかりました。どこにもあなたの会社の名前がないのです。リングにも、コーナーポストにも、看板にも、パンフレットにも、どこにも名前がないのです。

 これでは誰にも感謝されなくて当然です。スポンサーになったらどこかに名前を入れてもらうのは当たり前の事ですが、それをあなたの部下は「いいです、いいです」「気持ちだけで結構です」などと言って帰ってしまったのかもしれません。もしくは「名前は入れなくていいからその代わりにボクにチケットをください」などと個人の利益誘導に使ったのかもしれません。結局、悪いのはその部下なんです。

bus
ラオスを走るバス

 これを、国の話に戻しましょう。援助に使われるおカネは私たちの税金です。それを海外にばらまくのは政治家やお役人の皆さんです。彼らがしっかりとコーナーポストに名前を入れないで帰ってくるから『恩知らずな国』が生まれるのです。

 相手の国がどうこう以前に、私たちの代理で働いている皆さんがダメダメなわけです。

 どういう理由があるのか知りませんし、知りたくもありませんが、無記名でおカネを置いてくる政治家の皆さんがいる限りは、わたしたちからの援助は世界平和には何の役にも立たないでしょう。そして、かえって誤解や対立のもとになるでしょう。

 ですから、本当は日本からの援助という事実を表示しない国への援助は中止し、正常なあり方を考え直すべきなのですが・・・・誰もそれをしませんよね。

 平和じゃないほうが得をする人たちが社会を動かしているのですから無理もありませんが。

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