MuayThai
2016年3月21日(月・祝)ディファ有明
M-ONE SUK WEERASAKRECK XII
いつか引退エキシビションマッチ 2分2R
WPMF世界フライ級王者 いつか(新宿レフティージム)
VS
WPMF日本フライ級王者 グレイシャア亜紀(ネクストレベル渋谷/WMCインターコンチスーパーフライ級王者)
3月21日、WPMF世界フライ級王者いつか選手が引退エキシビションマッチにのぞみました。
紙テープの舞う中、リングアナウンサーのコール。ファンからの花束を受け取り、
いつものようにコーナーポスト前でのお約束の儀式。そして、対戦開始。
最後の相手は2013年に日本フライ級タイトルマッチで激突したグレイシャア亜紀選手。
2分2ラウンドはあっという間に過ぎ、グレイシャア選手から「わたしからベルトを奪ったのはこの人です」といういかにも彼女らしい『贈る言葉』。
ジムの会長さんや戦友神村エリカさんなどゆかりの方たちからの花束の贈呈。
いつか選手の、半分は涙、半分は笑顔の挨拶。そしてテンカウントゴングが響きます。
いつか(新宿レフティージム)Itsuka LeftyGym
通算戦績 17戦11勝5敗1分1KO
獲得タイトル WPMF世界フライ級王座 WPMF日本フライ級王座
いつか選手を初めて間近で見たのは10年以上前、某大会の花道沿いの席に座っていたときで、写真やリング上のイメージと違って「けっこうゴツい」という印象でした。それで「このひとなら大丈夫」って思ったのを覚えています。
というのも、当時(ジョシカク時代)の選手って、細く、弱々しいひとが多く、こんなんじゃプロの世界ではやっていけないだろうと不安だったのですが、そこにあらわれたいつか選手はまさにプロ向きだったのです。頑丈そうで、華があって、なにかやってくれそうな目。
しかし、ジョシカク時代の楽屋裏は理不尽なことが多く、わけのわからないゴタゴタで出場機会を失った彼女は故郷へ戻ってしまいました。
いつか選手がリングをあきらめたわけではないことはネット情報などから知ってはいましたが、キック/ムエタイに転向してプロのリングにカムバックするまでの5年間は長かった。その間、彼女がどんな状況だったのかはとても想像も出来ません。
いつか選手が再登場した2010年は、盛り上がりつつあった女子立ち技系にとっては非常に大事な時期で、ひとりでも多くの信頼出来るファイターが必要でした。
ちょうどその期待に応えるように帰ってきたいつか選手。ここから彼女はムエタイとキックの各団体を転戦して大活躍。
2013年以降はグレイシャア亜紀選手や松田玲奈選手を含む7人の選手に連勝。最後にはWPMF世界フライ級のベルトを日本にもたらしました。
まだ試合をしてくれるものと思っていたし、WPMFの防衛戦も見たかったけど、欲を言えばきりがありません。ご本人が決意したときこそ、まさにその時期です。
いつか選手、大事なときに日本の格闘技界を支えてくれて感謝しています。素晴らしい試合をありがとうございました。いつか選手の未来にたくさんのしあわせがありますように。
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コメント
好きな選手でした。お疲れさま。
ほんとにお疲れさま