Boxing
2018年3月4日(日)韓国 テジョン広域市
WIBAフライ級タイトルマッチ 10回戦
王者 イ・ウネ (元WBOライトフライ級王者/韓国)
VS
挑戦者 日向野知恵 ひがのちえ(スパイダー根本)
日向野知恵選手が韓国のWIBAフライ級王者イ・ウネ選手にアウェイで挑戦します。
WIBAは創立以来18年の歴史を持つ女子ボクシングの世界王座で、いままでに多くの名王者がこのベルトをその腰に巻き、日本ではかつてライカ選手が保持していたベルトとして知られています。
しかし、フライ級現王者のイ・ウネ選手は、はっきり言ってこれまで大した選手に勝った実績がなく、この王座も2016年にタイのアルバイトさんとの決定戦の結果で手に入れたもので、歴代WIBA王者のなかでは正直かなり見劣りがするチャンピオン・・と思われていました。
ところが、昨年6月の初防衛戦ではフィリピンの実力者ジュジース・ナガオワ選手を挑戦者に迎えて大差の判定で勝利しており、この結果を素直に受け取れば、イ・ウネ選手の実力はアジアのトップクラスにあると言えます。
イ・ウネ選手は決してハードパンチャーではありませんが、この階級では恵まれた164センチという身長と、長いリーチが特徴的。遠くからの左のリードが武器ですね。
対する日向野選手は右のパンチ力には定評がありますが、今回のフライ級というウェイトはいままでに戦ってきた試合よりも2~3階級も重く、そこで彼女のパワーが通用するのかどうかが試合のカギ。
また、日向野選手がいろんな意味でキッチリした剛の動きなのに対して、イ・ウネ選手はつかみどころのない柔であるという対照的なキャラクター。そこで、日向野選手が左のジャブを大量に撒き散らして王者を撹乱し、そこに得意の右を打ち込めば「剛よく柔を断つ」可能性は大。
アウェイでもあり、未知の階級でもあり、日向野選手には試練の戦いとは思いますが、左を多用して右を打つタイミングに変化をつければ、単調なファイトにならなければ、彼女の勝機はあるでしょう。がんばれ!日向野選手!!
イ・ウネ(韓国) 11戦10勝(うちタイ人4)1敗4KO(うちタイ人2)
日向野知恵 ひがのちえ(スパイダー根本)13戦7勝(うちタイ人1)6敗2KO(うちタイ人1)
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