Boxing
今月1日にJBCさんは「外国人に日本王座への挑戦を認める」ことを決定しました。男子でも女子でも日本王座はもう日本人だけのものではなく、海外(東洋太平洋圏内)からの挑戦者も認めちゃったのです。外国人の日本王者?なんだかさっぱり分かりませんね。
https://www.jbc.or.jp/web/kokuji/k20190301.pdf
こんなことをしたらどうなるかは容易に予想がつきますよね?そうです、インチキのやり放題です。その外国人受け入れの第一弾がこの試合です。
2019年4月14日(日)京都 KBSホール
日本女子フライ級王座決定戦 6回戦
小澤瑶生 おざわたまお(フュチュール)
VS
パク・ヘス 박해수 Hye-Soo Park(韓国)
この試合のなにがインチキかというと、この韓国のパク・ヘス選手、本当はこのタイトル戦への出場資格が無いハズなのです。
JBCさんの決定では外国人の挑戦は「OPBFのランカーなら」という条件付きなのですが、パク・ヘス選手は過去4年間に試合したのは1回(2017年11月)だけで、ボクシングのデータベースBoxRecではINACTIVE(活動休止中/引退)と書かれており、とてもOPBFのランクに入れるような状態ではありません。
そして実際このとおり、2月のOPBFランキングにはパク・ヘスHye-Soo Parkという名前は無かったのです。
http://www.opbf.info/data/ratings/2019/01f.pdf
それはそうですよねー、全然試合していないのですから。 しかし、3月のランキングでは不思議な現象が発生。
なんとパク・ヘスさん、長期間試合をしていないセミリタイア状態なのに、突然7位に謎のランクインです(苦笑)。
あまりにも露骨なインチキ。でも、こんなのしょっちゅうなんですよ。OPBFさんとかWBCさんでは。ランキング操作は恒例の出来事。
たとえば、ある選手がベルトをとって、防衛戦の相手はだれかなーと思っていると聞いたこともない選手に決定。だれだ、これは?と思って調べてみるとこの間まですんごく下の方にいた選手が、試合もしていないのに突然ランクアップしてるんです(笑)。子供だましもいいとこ。ボクシングファン舐められてます(笑)。
でね、誤解してほしく無いんですが、今回のは韓国のパク・ヘス選手側のインチキではなくて、日本側のインチキ。
パク・ヘス選手はもうほとんど試合をしていない引退同然のひとですし、現役時代も5勝7敗という負け越し選手。しかも、5勝のうち3勝はタイのバイトさんに勝たせてもらっただけの上げ底戦績。ハナっから小澤選手に勝てる可能性の無いカマセなんですよ。負けに来るバイトさんです。おそらくTKOになるでしょう。
この噛ませの実現の前提として、まず、JBCさんが日本王座への外国人への挑戦を許すことを決定し、その条件としてOPBFランカーであることを義務付けるのですが、適当な外国人ランカーがいないのでランキングを操作してパク・ヘス選手の資格をデッチ上げました。これが全部3月にあったことなんです。
JBC事務局長の安河内剛(やすこうちつよし)さんがOPBFの会長でもあるのでこういうインチキは防止するのは簡単なハズなんですが、逆に言えば黙認するのも簡単ということです。ねえ、剛さん。
ずっと前から準備していたんでしょうか。業界と、ランキングを管理するコミッションの、悪の連携プレイ(笑)かなー。昭和プロレスとか好きなひとはこういうのも楽しく見られるのでしょうか?
今後このようなことが男子でも女子でも日本王座をめぐってどんどん発生するでしょう。
本当は女子フライ級王座への挑戦権は佐山万里菜選手が持っているのですが、今回は見事にハブられましたね。
この記事は「批判」とか、そのようなものではありません。批判とは良くなる見込みがあればこそ、ですから。世の中はどういうふうに腐るのか、の覚え書きとでも思ってください。
最後に関連記事に10年前(!)のパク・ヘス選手の動画記事をリンクしておきます。
関連記事 櫻田由樹 vs パク・ヘス 49kg契約体重4回戦 結果&ノーカット動画 ボクシング女子
コメント
女子プロボクシングの、~タイトルマッチ、~王座決定戦は何回か観に行ったことがあるのですが、対戦相手や試合のレベルに「え?」って思ったことがしばしば。
なので、観に行く(無駄なお金遣う)前に、ここをチェックしてから行くようにしています。情報ありがとうございます。
>読者さん コメントありがとうございます!
そのようにお役に立っているとしたらうれしいです。
でも、このカードいいよ、ってあんまり言えていないのが残念です。
タイトルマッチがガッカリなのは日本女子ボクシングあるあるですね。
きのうかおととい発表されたカードもアレな感じでしたし・・。
QRとしては4回戦がいちばん面白いです。
ガチだし、カマセ無いですから(笑)。