Boxing
2019年も終わりに近づき、今年一年の招聘(しょうへい)禁止ボクサーの数も上記リストのように27人程度でおさまることがハッキリしてきました。
招聘禁止ボクサーとは、要するに「あまりにもバレバレの噛ませのアルバイトさんだから、これ以上はもう呼ばないでね」とJBCさんから名指しにされたひとたちです。だいたい3回連続で負けるとこのリストに載るようですが(ひどい負け方の場合はそれ以下でも)、5回とか6回とか連続負けの人もいて、基準があいまいですね。
今年の招聘禁止の27人が多いか少ないかと言えば、2016年が51人、2017年が61人という異常な多さでしたから、ぐっと少なくなったように見えます。しかし、2018年の23人に比べればまた増加の傾向ですね。
ところが、少々変化したこともあります。いままでは噛ませのバイトさんと言えばほとんどがタイ人だったのが、ことしはタイ人14人に対し、インドネシア人のバイトさんが12人もいて、タイ人のトップの座に迫る勢いなのです。バイトのあっせん業者さんが仕入先を変えたようですね。
また、今年はいったんタイのバイトさんを呼ぶと決めてから変更になった女子カードもありました。「どうやらタイのバイトとやらせるのは評判悪いらしい」というのが女子ボクシングの関係者さんにも少し伝わってきたのかもしれません。
なお、今年招聘禁止になった女子のバイトさんはふたり。17番のスパンサー・ポーオン(リストではインドネシアになっていますがタイ人です)さんと24番のワッチャリン・コッドアムさんです。
スパンサー・ポーオンさんは今年8月27日に藤原茜選手にTKO負け。これ一発で招聘禁止。
ワッチャリン・コッドアムさんは2018年11月20日に高橋怜奈選手にTKO負け、今年は10月30日に瀬川紗代選手にTKO負けしています。
これは男子の話ですが、知り合いでタイの大学に行ってたひとの話によると「ムエタイ部の部員が何人も日本に呼ばれて行ってた」「ムエタイじゃなくてボクシングの試合に出るため」「もちろんボクシングは素人」とのことです。そういうことを何十年も続けているんですね、この業界。
来年はマッチメーカーさんがバイトさんを仕入れませんように。ボクシングの神様にお祈りします。
でも、外国まで行ってわざわざタイのバイトさんと噛ませマッチをやる人もいますので神様も呆れていますよね、きっと。
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