Boxing
2019年4月27日(土)大阪 エディオンアリーナ
REAL SPRITS 63
WBO世界女子ミニマム級タイトルマッチ 10回戦
佐伯霞 さえきかすみ(真正)
VS
エリザベス・ロペス Elizabeth Lopez(メキシコ)
WBC世界女子ミニマム級挑戦者決定戦 10回戦
多田悦子 ただえつこ(前WBO世界女子ミニマム級王者/真正)
VS
カニャラット・ヨーハンゴー〔ドゥワンダーウノーイ/キャナラット・ヨーハンゴー〕(タイ)
フェザー級 6回戦
アラサ・ニムノイ Arasa Nimnoi(タイ)
VS
藤原芽子 ふじわらわかこ(OPBFフェザー級王者/真正)
アトム級 6回戦
慶美奈代 けいみなよ(真正)
VS
荒瀬あかり あらせあかり(寝屋川石田)
フライ級 4回戦
渡邊葵 わたなべあおい(真正)
VS
堀冴華 ほりさえか(寝屋川石田)
アトム級 4回戦
伊賀薫 いがかおる(真正)
VS
村井理 むらいりん(グリーンツダ)
4月27日に大阪で女子中心の大会がおこなわれますが、上の2つは最低。
メインはアマ出身でプロではいまだに試合らしい試合をしたことがない佐伯選手が、プロ4戦目のこの試合で早くも「世界チャンピオン」になります。
彼女は12月にバイトさん相手の試合でWBOアジアパシフィックミニマム級王者になったばかりですが、今度は同じジムの多田悦子選手が返上した世界タイトルを同じジムで保持するために、この試合に挑むのです・・と、書けばなんかイイ話みたいですが(笑)、要するに多田選手から佐伯選手へのたらい回しです。
相手は6勝1敗4分の平凡なメキシコ人選手で、ボクシングのデータベースBoxRecによればメキシコ国内11位だそうです。先輩がベルトを返上して空位にしてくれた世界王座を、そんな相手と試合すればもらえちゃうんだから佐伯選手は幸せです。 こういう馬鹿馬鹿しい試合を事情を知らずに見せられるボクシングファンは気の毒ですが。
ちなみにこちらがエリザベス・ロペス選手の最新の試合映像(結果はドロー)。黄緑色のコスチュームがロペス選手。なかなかの粗びきファイトですね。これで佐伯選手(中学生時代にジュニア世界王者)に勝つことはむずかしいでしょう。
セミは後輩のために王座を譲った多田悦子選手の世界挑戦者決定戦。この試合に出るところを見ると、多田選手は王座に興味がなくなって返上したわけではなくて、やっぱり世界王座が欲しいわけです。
それなら、普通に考えれば、多田選手がWBOミニマム級を返上しないでWBCミニマム級王者に挑戦したほうが良かったですよね。世界2団体統一王者になれるチャンスだったんだから。
それをしないでわざわざ返上して挑戦者決定戦からやり直すのは「同じジムでミニマム級世界王者をふたり作りたい」という真正ジムさんのご希望なんでしょうかね?
こういうのをベルトの私物化と言います。よそのジムの選手にはチャンスを与えないで、自分のジムだけでベルトを回そうと言うんですから。西日本ボクシング協会会長の山下会長が自分のところでこういうことやるんですから、業界が良くなるワケないですわ。
なお、今回、多田選手が戦う相手は、昨年8月に佐伯選手がTKOで勝った同じ相手。ベルトはたらい回し、対戦相手も同じって、手抜きヒド過ぎ・・。
今回も呼ばれてしまったタイのカニャラット・ヨーハンゴー選手は、ムエタイのドゥワンダーウノーイ選手と同一人物です。彼女はムエタイでは元世界王者ですが、競技内容が違いすぎるのでボクシングでは勝つ可能性はゼロ(石川海選手には勝っていますが、石川選手は素人ですから)。勝つ可能性がゼロでも、所属ジムがオファーをOKしたのなら、選手は試合をしなければなりません。選手に拒否権が無いのはタイも日本も同じです。
なお、カニャラット選手(ドゥワンダーウノーイ選手)の名誉のために書きますが、彼女はボクシングでは多田選手に勝つことは出来ませんが、ムエタイなら彼女は多田選手に圧勝します。競技の違いとはそういうものなのです(だから、ムエタイの選手をボクシングに呼んでも無意味です)。
セミ前のフェザー級6回戦に出場する藤原芽子選手のお相手は、残念ながらタイのバイトさん。戦績は6戦4勝ということになっていますが、4勝のうち3勝は例の「ミーナヨーティン・キャンプ 」というところでの試合なので、カマセを使ったインチキ戦績だということがハッキリわかります。
こんなことばかり書いても楽しくないのですが、ヨソでは誰も書かない(というかヨイショしてる)ので自分たちが書くしかありません・・。
本当に人材いませんね、ボクシング業界。まともなライターさんはどこかにいるのかなあ?
佐伯霞 さえきかすみ(真正)3戦3勝(うちタイ人2)2KO(うちタイ人2)
エリザベス ロペスElizabeth Lopez(メキシコ)11戦6勝1敗4分
多田悦子 ただえつこ(真正)23戦18勝(うちタイ人8)3敗2分5KO(うちタイ人5)
カニャラット・ヨーハンゴー〔ドゥワンダーウノーイ〕 Kanyarat Yoohanngoh(タイ)8戦6勝2敗3KO
アラサ・ニムノイ Arasa Nimnoi(タイ)6戦4勝2敗
藤原芽子 ふじわらわかこ(OPBF女子フェザー級/真正)11戦7勝(うちタイ人0)2敗2分1KO(うちタイ人0)
慶美奈代 けいみなよ(真正 B級ライセンス)10戦6勝(うちタイ人0)4敗1KO(うちタイ人0)
荒瀬あかり あらせあかり(寝屋川石田)11戦6勝(うちタイ人1)5敗1KO(うちタイ人0)
渡邊葵 わたなべあおい(真正)2戦1勝(うちタイ人0)1敗1KO(うちタイ人0)
堀冴華 ほりさえか(寝屋川石田)デビュー戦
伊賀薫 いがかおる(真正)1戦1分
村井理 むらいりん(グリーンツダ)1戦1分
*日時 2019年4月27日(土)開始17:00
*場所 エディオンアリーナ大阪 (府立第2)
*料金 リングサイドA 20,000円/リングサイドB 10,000円/立見・自由席 5,000円
*問合せ 真正プロモーション 078-335-5157
当ブログのイベント告知は正式のものではありません。
イベントの内容、日時、場所、料金については必ず主催者にお問い合わせください。
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コメント
タイ人やこんな戦績でタイトルマッチって相手なのかもしれませんが、試合を観てこの選手すごいなって思える試合を期待しています。
>けんちゃんさん コメントありがとうございます!
ホントにプロらしい試合をしてほしいですね。