観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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WBAスーパーフライ級タイトルマッチ 張喜燕 vs 天海ツナミ 詳細

 Boxing

2009年2月26日(木) 後楽園ホール

WBAスーパーフライ級タイトルマッチ 10回戦
×王者 張喜燕[チャン・シヤン](中国)
 1-2
○挑戦者 天海ツナミ(山木)
天海ツナミ判定勝ち(スプリットデシジョン)

張喜燕 天海ツナミ

張喜燕 天海ツナミ

張喜燕 天海ツナミ
 1回、慎重な立ち上がりのツナミ選手に対し、王者チャン選手は、大きなフットワークで軽快に動きながら、自慢のサウスポーで攻撃を仕掛けます。右にステップするような動きからボディーに打ち込んで来る左ストレートは見た目も強烈で、それがこの回だけで7発か8発ぐらい炸裂。明らかにこのラウンドは王者が取りました。

 しかし、2回になると、ツナミ選手が積極的に前へ。アウトボクシングに徹するのかと思われたチャン選手も、初回の攻撃で勝利への手応えをつかんだのか、下がりながらもツナミ選手に応戦。しかし、あれだけもらったボディー攻撃がなんのダメージもなかったかのようなツナミ選手の動き。チャン選手誤算?

 しかも、ロングのボディストレートに比べて、チャン選手が接近戦で見せる左右のパンチには、それほどの威力はなく、特に、リードブローの右は非力。これではツナミ選手の前進を止められません。

張喜燕 天海ツナミ

張喜燕 天海ツナミ
 3回め、開始10秒ぐらいにチャン選手の強烈な左ストレートがツナミ選手の顔面を直撃。それでも動きの落ちないツナミ選手。上下に打ち分けて逆襲。しかし、終盤でチャン選手からボディに一発もらって、採点のむずかしいラウンドに。試合の流れを激しく奪い合う両選手。

張喜燕 天海ツナミ

張喜燕 天海ツナミ

張喜燕 天海ツナミ
 4回から中間距離での展開が多くなり、これに打ち勝ったツナミ選手に流れが傾きます。5回の終わりには王者をコーナーに追いつめ、場内の歓声もヒートアップ。6回には完全に接近しての打ち合い。何発もクリーンヒットがあって、ツナミ選手有利。

 ツナミ選手のボクシングは、左右のパンチの威力や頻度に片寄りがなく、フットワークも軽くて、これというアナが無いのに対し、チャン選手は、安定したフォームで見た目の良いボクシングではあるけれど、ショートがちゃんと打てないし、慣れればモーションも読めてしまうという欠点があるようです。

張喜燕 天海ツナミ
 7回、劣勢を取り戻そうとビッグパンチを狙う王者ですが、わざと出させて直前でするりとウィービングでかわしてみせるツナミ選手。

 インターバル中もコーナーに立ったままで、絶対に座らないチャン選手ですが、さすがに試合中の表情は苦しそう。それでも、8回になお打ち合いをのぞんで意地を見せるチャン選手。

 9回、距離を取ってアウトボクシングに切り替えたチャン選手。作戦に迷いか?

張喜燕 天海ツナミ

張喜燕 天海ツナミ
 10回、この回でハッキリと決めたいツナミ選手は前に出てきます。これに対してチャン選手側のセコンドはアッパーを狙えという指示。これにうなづきタイミングをはかるチャン選手ですが、最後までアッパーは不発。試合は判定に。

 結果は、チャン選手1、ツナミ選手2のスプリットデシジョンで、WBAスーパーフライ級に新チャンピオンが誕生!

 判定は割れましたが、試合内容は完全にツナミ選手のものでした。熱戦ではありましたが、接戦ではないでしょう。

天海ツナミ WBA奪取
 ツナミ選手がすでに持っているIFBAの白いベルトと、このWBAの黒いベルトは、ボクシング界では世界中どこに行っても憧れの的。このベルトを大事に守っていけば、近い将来、大きい舞台から必ずオファーがかかるでしょう。それがとっても楽しみです。

 サッカーのサポーター風にいえば「ツナミ!おれたちを世界に連れて行ってくれ!」ってことです。ドイツ、フランス、イタリア…で、ふたつのベルトとともに大暴れしてください。

 この試合により、両選手の戦績は以下のようになりました。

張喜燕 チャン・シヤン 10戦7勝2敗1分2KO

WBAスーパーフライ級チャンピオン
天海ツナミ てんかいつなみ 17戦14勝3敗5KO

(戦績はJBC公認以前からの通算)

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