Muaythai
2010年12月30日(木)東京 有明コロシアム
戦極 SOUL OF FIGHT
ミニフライ級 戦極ムエタイルール 2分5R ヒジ・ヒザあり
神村エリカ(TARGET:WMC/WPMF/J-GIRLSミニフライ級王者)赤
VS
ちはる(ウィラサクレック・フェアテックス:M-1ミニフライ級王者)青
かつては男子と変わらない3分5ラウンドを基本とし、ファイト内容も世界最高水準を誇っていた日本の女子キックボクシング。
しかし、ここ数年は制約事項が多く2分3ラウンドの「女の子ルール」が幅をきかせ黄金期を知るファンには寂しいものでした。が、ことしはその状況が音をたてて変わりました。
試合時間は3分3R、2分5Rが当たり前となり、ルールも首相撲OK、ヒザ蹴りOKが主流になる勢い。
そして、さらには、いままでは海外でなければおこなわれなかったフルムエタイルール(ヒジ・ヒザ・首相撲あり)が国内の女子マッチでも解禁となったのは日本の女子格闘技史上に大書すべきことでしょう。
そうした2010年の象徴とも言えるのが、両選手の希望によってFTR(フル・タイ・ルール)となったこの日の神村エリカ VS ちはるの一戦です。
第1ラウンド 主導権を取りたいちはる選手は積極的にパンチと蹴りで攻めてきます。
神村選手は攻撃されれば必ず返しますが、どちらかといえばまだ様子を見ている感じ。
ラウンド中盤、ちはる選手の左ミドルに合わせて神村選手が左フックをあざやかにヒット。
一瞬後、いきなり左ヒジを飛ばすちはる選手。これをギリギリでかわした神村選手は…
突然スイッチが入ったようにラッシュ。パンチと蹴りでちはる選手を追い込みます。ちはる選手はいったんはクリンチに逃れますが、ブレイクのあと左ヒジとワンツーの直撃をもらってピンチ。
ちはる選手が青コーナーに詰められそうになったところで第1ラウンド終了。ヒジを受けたちはる選手の額には大きなコブが出来ています。
ちはる選手は打ち返しながらクリンチに持ち込もうとしますが、すぐにブレイクとなって体勢を立て直すことが出来ません。
サイドキックで飛ばされ、左ヒジをもらって青コーナー付近でよろけるちはる選手。
ここでレフリーが割って入りドクターチェックを要請。試合続行不可能で神村エリカ選手のTKO勝利。
すぐに相手コーナーに駆け寄ってちはる選手の健闘をたたえます。
ミニフライ級 戦極ムエタイルール 2分5R ヒジ・ヒザあり
○神村エリカ(TARGET:WMC/WPMF/J-GIRLSミニフライ級王者)
2ラウンド TKO
×ちはる(ウィラサクレック・フェアテックス:M-1ミニフライ級王者)
神村エリカ選手のTKO勝利。
(ヒジ打ちによる額のカット)
神村エリカ選手の笑顔とともに女子キック激動の2010年が暮れていきました。
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