Boxing
2017年5月6日(金)アメリカ ネバダ州ラスベガス Tモバイル・アリーナ
フライ級 3分4回戦
マーレン・エスパーザ(アメリカ)赤
VS
サマンサ・サラザー(アメリカ)青
Marlen Esparza vs Samantha Salazar women's… 投稿者 ronskie66
アメリカのメキシコ系市民から絶大な人気のあるマーレン・エスパーザ選手がプロ2戦目をおこない、ゴールデンボーイプロモーションさんの番組で生中継されました。
この試合は男子と同じ3分制としてネヴァダ州アスレチックコミッションの承認を得たことが「女子初の快挙」として大々的に宣伝されましたが、もともと同コミッションでは女子の3分制を認めており、これまでにもいくつもの3分制の試合がおこなわれてきました。3分12ラウンドの世界戦もおこなわれています。まったく新しい話ではないんですね。
メディアが「女子初の」とボクシングや格闘技を宣伝するとき、それは大抵ウソで(笑)、実は前例があることが多いのですが、今回はアメリカのボクシングファン、特にネバダのひとならすぐに気がつくウソ・・・。もしかしたら、すぐにウソだとばれて炎上するのが狙いだったのでしょうか(苦笑)。炎上したかどうかは知りませんが多くのひとから「女子3分制はこれが最初ではない」と指摘されているので、話題作りとしては成功だったのかもしれません。
それはさておき、試合の内容を動画でチェックしてみましょう。エスパーザ選手はあいかわらずキッチリと上下に打ち分けるボクシングで素晴らしいですね。
プロに転向したアマチュア出身選手のなかには、KOを意識するあまりボディーブローを忘れて顔面狙いになる人も見かけますが、それでは自分のスタイルが崩れるだけ。スキルのある人はエスパーザ選手のように下を打って上にスキを作るという正統派ボクシングをやってほしいです。
また、この試合から3分制を取り入れたエスパーザ選手は、2分で戦った前の試合よりもかなり落ち着いて試合を組み立てているように見えます。
これはプロとして慣れてきたのか、あるいは3分にした効果が表れているのかは本人じゃないと分かりませんけど、時間に追われる2分制の慌ただしさから解放されるために3分制にしたらしいですから、それは正解だったのかもしれませんね。
なんにしろ、今後、女子のボクシング3分制は大きな注目を集めていくでしょう。女子の3分制については関連記事をご参照ください。
フライ級 3分4回戦
○マーレン・エスパーザ(アメリカ)
3-0
×サマンサ・サラザー(アメリカ)
マーレン・エスパーザズ選手の判定勝利
(40-36、40-36、40-36)
マーレン・エスパーザ(アメリカ)2戦2勝
サマンサ・サラザー(アメリカ)8戦2勝4敗1分1無効試合
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