観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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ホリー・ホルムとアン・マリー・サクラート

 Boxing

ホルム対サクラート
 クリスティー・マーティン選手を下して名前を売ったホリー・ホルム選手は、その後も勝ち星を重ね、いくつかのベルトも手にし、ついにデビュー20戦めにあたる2007年3月の試合ではWBA、IFBA、WIBA、WBC、IBA、GBUのそれぞれのウェルター級の世界のベルト、合計6本が賭けられるほどの人気選手になっていました。

 そして、その時の対戦相手は、風神ライカ選手との2度のタイトル戦で日本でもおなじみとなったあのアン・マリー・サクラート選手でした。

 それまでの戦績は、ホルム選手が19戦16勝1敗2分で、その1敗は試合中に顔面を深く切り、セコンドがタオルを投げてTKOになったもの。サクラート選手は15戦12勝1敗2分。ベリンダ・ララクエンテ選手に対する僅差判定負けが唯一の黒星。両者とも素晴らしい戦績での激突でした。

 接戦が期待されましたが、終わってみれば3-0の大差でのホルム選手の判定勝ち。6本のベルトはサクラート選手の手の中をすり抜けていったのです。

 ホルム選手は最初から最後まで、足を使ってサクラート選手を翻弄しました。相手をとらえられずに焦って打ちにいくサクラート選手に、ホルム選手のパンチがヒット。それでも根性で追いかけるサクラート選手を、細かく狙い撃ちしては逃げていくホルム選手。アリ地獄に落ちるようにサクラート選手は消耗していきました。

 2008年8月、後楽園ホールでのWBCライト級タイトルマッチで、サクラート選手は、以前、自分が痛い目にあったホルム選手のヒット&ムーヴの戦法を、そのまま風神ライカ選手に使いました。左右にスウィッチしながら巧みに足を使うサクラート選手。

 最終ラウンドが終わり、過去の悪夢を乗り越えたサクラート選手の腰には、世界のベルトが輝くのでした。

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