Boxing
2018年9月8日(土) アメリカ ニューヨーク
WBOスーパーライト級 王座決定戦
アマンダ・セラノ(プエルトリコ/アメリカ)
VS
ヤミーラ・エスター・レイノーソ(アルゼンチン)
2017年11月の試合を最後にボクシングからの引退を表明していた世界トップクラスの実力者、アマンダ・セラノ選手が今月ボクシングのリングに帰ってきました。対戦相手はウェルター級のアルゼンチン王者、ヤミーラ・レイノーソ選手。
アマンダ・セラノ選手はアメリカを拠点とするプロボクサーとして姉のシンディ・セラノ選手とともに頑張ってきましたが、レイラ・アリ選手の引退後に冷え切ってしまったアメリカの女子ボクシング界が何年たっても人気回復の兆しが無いのに見切りをつけて、今年4月にMMAへと転向しました。
しかし、デビュー戦がドローという微妙な結果で、大手のMMA団体との契約が遠のいたことと、クラレッサ・シールズ選手やケイティー・テイラー選手の活躍でアメリカやヨーロッパの女子プロボクシングの人気が上昇し、セラノ選手の復帰を望む声が高まったことで、しばらくぶりでボクシングのリングに帰ってきました。
復帰戦のリングはいきなりの世界タイトルマッチ。しかも、彼女が今までに持ったことが無いスーパーライト級王座の決定戦です。
つまり、これに勝てば、彼女がいままでになしとげた世界5階級制覇がさらに1階級増えて6階級制覇となるのです。もちろん6階級制覇は女子では世界で例の無い初めてのこと(男子でもマニー・パッキャオ選手とオスカー・デ・ラ・ホーヤ選手のふたりだけ)。
結果は10ラウンドを戦ってジャッジ3者とも99ー91でセラノ選手を支持するクリアーな判定勝利。WBOスーパーライト級王座を獲得するとともに、女子世界6階級制覇に成功しました。
1.IBFスーパーフェザー級
2.WIBA/WBOフェザー級
3.WBOライト級
4.WBOスーパーバンタム級
5.WBOバンタム級
6.WBOスーパーライト級
実績最高のボクサー、アマンダ・セラノ選手の復帰によりますます盛り上がるであろう海外女子ボクシング戦線ですが、そのまえに注目を集めているのが彼女の実の姉で前WBOフェザー級王者のシンディ・セラノ選手がケイティー・テイラー選手のIBF&WBAライト級王座に挑戦する10月20日の試合です。
もし、シンディ・セラノ選手が勝てば世界2階級制覇達成で、姉妹そろってのマルチプル・ウェイト(複数階級)王者ということになります。
また、この試合の結果がどうであってもいずれはケイティー・テイラー選手とアマンダ・セラノ選手の黄金カードが実現するとの予想があり、そうなれば相当な額のファイトマネーが両者に支払われると言われています。
ボクシングが一番好きだけれど生活のためにMMAに転向するしかないと言っていたアマンダ・セラノ選手ですが、ビッグマッチが実現すればボクシングでのビッグマネー獲得も夢ではありません。いい結果につながるといいですね。
WBOスーパーライト級王座決定戦
○アマンダ・セラノ(プエルトリコ/アメリカ)
判定 3-0
×ヤミーラ・エスター・レイノーソ(アルゼンチン)
アマンダ・セラノ選手の判定勝利
アマンダ・セラノ(プエルトリコ/アメリカ)37戦35勝1敗1分26KO
ヤミーラ・エスター・レイノーソ(アルゼンチン)19戦11勝5敗3分8KO
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